面接官の印象に残る自己PR文の作り方

こんにちは にゃんちうです。

 

夏休みが終わってから11月の終わりごろにかけて、文化祭といった学校行事と並行して、私立大学のAO入試推薦入試を受ける人が多いと思います。

学校によっては就職試験を受ける人もいるかもしれません。

 

AO入試や、推薦入試、就職試験には「面接」がつきものです。

その面接で必ず聞かれることといえば…

 

 

1分間で自己PRしてください

 

そう、自己PRです

 

「自己PR??よーわからん!苦手や!」というあなた

 

安心してください!

 

この記事を読んでコツをつかめば、面接官の印象に残る自己PRが書けますよ。

 

なお、「全部読むのはめんどいわ…」という人は、最後の「まとめ」のところだけ目を通してくださいね。

 

①ネタづくり編

アピールポイントは1つに絞る!

そもそも自己PRってなんでしょう。

一言でいうと「商品の売りこみ」です。

 

自己PRとは、あなたという「商品」を買ってもらうために、「この商品はこんなところがいいんですよー!買わないと損ですよー!」とアピールすることです。

ただし、面接試験の時間は長くても10分程度です。

あなたの長所を何個も言う時間はありません。

 

なので、まず自己PRの大前提として、

自己PRで言うアピールポイントは1つだけに絞る!

ということが大事です。

 

採用する側のメリットになるアピールポイントに絞る!

あなたの長所はいくつもあると思います。

しかし、その中からどれでも一つ選んでいいわけではありません

 

例えば、「金持ちだ」・「背が高い」・「まつげが長い」・「どこでも寝られる」などの長所は、今回の自己PRでは避けましょう。

なぜなら、勉強を頑張る大学生を採用したい大学とって、「どこでも寝られる」学生は採用してもいいことがないからです。

 

イメージしてみてください。

 

一人暮らしのあなたは、サイズの小さい5万円以下のテレビが欲しくて、近所の電器屋さんに行きました。

あなたは、店員さんに「小さくて値段が安いテレビないですか?」と聞きました。

 

すると店員さんが、「それならこの4K対応の大型テレビがおすすめですよ!値段もお安くして25万円です!」と言いました。

 

…あなたはたぶん、このお店でテレビは買いませんよね。

 

お客様が何が欲しいかをわかってないお店、信用できませんから。

それは自己PRでも同じです。

 

「この大学(あるいは企業)は、どんな人が欲しいのだろう」という「採用する側の考え」を想像することで、面接官の印象に残る自己PRが作れます。

 

やけど、大学がどんな学生が欲しいかなんて、高校生がわかるわけないやんか!

 

と思っているあなた。

 

実は大学側は、「こんな学生が欲しいです!」というのを、大学案内や入試要項に載っている「アドミッションポリシー」というところに書いてくれています。

(アドミッションポリシーの話はいつか記事にします。)

 

 

というわけで、大事なことは

 

「アドミッションポリシー」を読んで、大学側の採用したい学生像に合うアピールポイントに絞る!

 

ということです。

 

経験談と結びついたアピールポイントに絞る!

さて、アドミッションポリシーに目を通し、アピールポイントを絞れてきたと思います。

 

最後に重要なのは、「経験談と結びついたアピールポイントに絞る」ということです。

例えば、面接であなたが

 

 

私はリーダーシップを身に付けました!

 

 

と言ったとします。

でも単にそれだけ伝えても、面接官には響きません

きっと面接官はこう思うでしょう。

 

 

こいつはどうやってリーダーシップを身に付けたんだ?

本当に身に付けたのか?そうは見えないけどなぁ…

 

つまり、説得力がないのです。

 

あなたのアピールポイントに「説得力」を持たせることができる、「経験」も話す必要があります。

なので、ただ単に、「リーダーシップを身に付けました!」ではなく、

 

 

私は、〇〇の経験を通じて、リーダーシップを身に付けました!

 

と最初に言いましょう。

そして、そのアピールポイントにつながる経験談を続いて話しましょう。

 

実際のネタ

それでは今から、実際に私が指導した3年生の自己PRネタをいくつか見ていきましょう。

参考になるものがあれば、そのままパクってもらって構いませんよ。

 

・部活系
「〇〇部のキャプテンの経験を通じて、リーダーシップを学びました」

「〇〇部の副部長の経験から、困難な時でもあきらめない精神力が付きました」

「〇〇の大会に出場した時に、チームプレーの大切さを学びました」

 

・資格系

「資格取得の勉強を通じて手に入れた集中力には自信があります」

「〇〇の資格取得を通じて、失敗を恐れない気持ちをみにつけました」

 

・勉強系

「テスト勉強を通じて、努力を継続することの大切さを学びました。」

「模擬試験に向けた勉強を通じて、計画性を身に着けました」

 

・その他
「文化祭の準備を通じて、協調性を身に着けました」

「体育祭の応援団の経験から、みんなで協力することの大切さを学びました」

 

②書いてみる編

 

さて、①ネタつくり編で、自己PRの核になる「ネタ」ができたかと思います。

 

それをもとに自己PRを書いていくのですが、

自己PRは、書く順番で合否が決まる

といっても過言ではありません。

 

話す順番を間違えると、せっかくのあなたの長所が面接官に伝わらないだけでなく、「何を言うてるのかわからんわ」と悪い印象さえついてしまいます。

なので、今から説明する順番を守って自己PR文を書きましょう。

 

僕の添削する自己PRの基本的な書き方は、以下の3部構成になっています。

「結論」→「エピソード」→「長所の活かし方」

 

今からこの順番にそって説明していきたいと思います

 

結論から書こう!

ビジネス界ではよく言われる話ですが、「結論から話す」ということは、他人に情報を伝える際、とても重要になります。

 

結論を先に言うことで、聞いている人は、「あ、この人はこういう話をするんだな」と見通しが立ちます

 

逆に、結論をなかなか言わないで話をすると「結局何が言いたいんやろ?」と、話が見えなくなります。

 

なので、自己PRの書き始めは

 

「〇〇を通じて、△△を学びました」

 

の形で書き始めましょう。

 

エピソードは具体的、かつ最小限に書く!

このパートは、あなたの長所に説得力を持たせるための、具体的な経験談やエピソードを話す部分です。

経験談は人それぞれなので、どれくらいの量を書くのかも人それぞれになります。

 

ですが、おおよその目安として、以下の要素を含めればよいでしょう。

 

①いつの話か

②何が問題(課題)だったのか

③それはどんな課題なのか

④どのように解決したのか

⑤解決してどう思ったのか

 

 

少しわかりにくくなってしまったので、具体例を見ていきましょう。

 

私は、資格取得の勉強を通じて手に入れた集中力には自信があります。私は、高校では工業系列に所属し、多くの資格取得に向けて努力しました。その中でも3年生の夏に受験した、機械製図検定が一番印象に残っています。製図は細かい作業が長時間続くので、私はとても苦手でした。しかし、苦手を克服するために毎日放課後講習に参加し、パソコンを使って何度も練習をしました。その結果、何とか合格することができました。合格したことで、自分の集中力にも自信が持てるようになりました。御校の工学部に入学してからも、この経験で得られた集中力を武器に、日々の勉強に努めたいと思います。

 

上の自己PR文の要素を分解していくと、

 

①いつの話か → 高校3年生の夏

②何が問題(課題)だったのか → 機械製図検定

③それはどんな課題なのか → 細かい作業が長時間続くので苦手

④どのように解決したのか → 毎日放課後の講習に参加、練習

⑤解決してどう思ったのか → 自分の集中力に自信がついた

 

というふうに分解できます。

 

ポイントなのは、「具体的すぎない」ことです。

具体的すぎると話が長くなってしまい、くどくなってしまいますので、気を付けましょう。

 

長所の活かし方は簡潔に

 

最後に話すのは、「この長所をあなたの大学で、こういう風に活かします!」という文です。

このパートはほぼ定型文、つまり決まった言い方になるのがほとんどです。あまり長く書く必要もありません。

いくつか例を見ていきましょう。

 

「御校の工学部に入学してからも、この経験で得られた集中力を武器に、日々の勉強に努めたいと思います。」

「この経験を活かして、授業や部活でリーダーシップを発揮し、自分と周りを高めていきたいと思います。」

「御校に入学後も、挑戦する心を大切にし、自らを高めていきたいと思います。」

 

要するに

「長所を活かして勉強したり、資格取得を頑張ります!」

 

という内容であれば、OKです。

ただし、話を盛りすぎると、質問攻めにあうので気を付けましょう。

 

まとめ

 

それでは最後に、各項目の大事な部分だけもう一度まとめますね。

 

・自己PRとは、あなたという「商品」を買ってもらうために、「この商品はこんなところがいいんですよー!買わないと損ですよー!」とアピールすること。

・自己PRで言うアピールポイントは1つだけに絞る!

・「アドミッションポリシー」を読んで、大学側の採用したい学生像に合うアピールポイントに絞る!

・経験談と結びついたアピールポイントに絞る
→あなたのアピールポイントに「説得力」を持たせることができる、「経験」も話す必要がある

・自己PRは、書く順番で合否が決まる

・書く順番は、「結論」→「エピソード」→「長所の活用方法」

・書き始めは、「私は、〇〇を通じて△△を学びました」

・エピソードに必要な要素は、

①いつの話か
②何が問題(課題)だったのか
③それはどんな課題なのか
④どのように解決したのか
⑤解決してどう思ったのか

・エピソードは「具体的すぎない」ように

・締めの文は、「長所を活かして勉強したり、資格取得頑張ります!」ということを書く

 

また、最後のアドバイスとして、必ずだれかほかの人に見てもらってから覚えましょう。

学校に通っている人は国語の先生や担任の先生に。通信など、お家で勉強している人は、身近な大人の方、友達でも構いません。

 

以上、面接官の印象に残る自己PRの書き方でした。

お役に立てたら幸いです。

受験について
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にゃんちう

岡山中学・高等学校卒
大阪大学外国語学部日本語専攻卒(専門:外国語教育)
現役の高校教員(英語・4年目)
写真は実家の犬(宇宙一かわいい)

趣味はギターで、もう10年以上触ってます。
仕事のかたわら、バンド活動を続けてます。
勉強のことだけでなく、学校の先生になりたい!という相談なども受け付けてますのでお気軽に!

さらだぼーる

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