音読厳禁!!
終わり! 閉廷! ……以上! 皆解散!
音読してはいけない理由
あなたの音読のやり方は?
英語の音読、よく聞きますよね。英語には音読が一番いいとか。某東○衛星予備校の安○内先生なんかがCMでおっしゃってるの、聞いたことあるんじゃないでしょうか。なんなら学校の先生にも音読を勧める方が中にはいると思います。
それらの言葉を鵜呑みにして盲目的に音読してませんか?
最近なんだか音読が英語勉強のブームの様になっていて音読すればするほどいいと思っている人が少なからずいるんじゃないかという気がします。しかし、音読の効果とその適切なやり方まで説明してくれている人やモノはあまり多くないと思います。(多くないというよりは、英語=音読というイメージが先行し過ぎていて適切なやり方が広まり切っていないかも。)
音読をすれば文章の形を覚えるだとかいいますが、才能のある人はそうやって音読して暗記したあとで応用できるかもしれませんが、出来ない人の方が多いです。つまり音読をしても成績は(大抵の人は)上がりません。
やはりただ沢山声に出して読めばいいわけではありません。ではあなたは
どういった目的とやり方で音読してますか?
ここが明確かつ正確にならないと音読は効果が発揮されないので時間の無駄です。やらないでください。
音読の真の目的
音読の真の目的は三つあります。
適切な発音を耳と口で覚えること
この一つ目の目的を理解、達成できている方は多いと思います。
昨今英語四技能とか言って「読む」「書く」「話す」「聞く」の四つすべての力を伸ばしていくことを国のおエライがたは推進していて、当然大学入試もそれに追従する形になりつつあります。そこで問われる「話す」「聞く」に効果をもたらすのが音読です。
適切な発音を耳で覚え、口で再現することで「話す」時に効果が現れますし、それによって「聞く」際も音に慣れが出来ていることから聞き取りがスムーズになります。
読みながら意味を理解すること
このあたりから実践できていない人が増えるんじゃないでしょうか。
英語はやはりことば。ことばは発話者が話しながら意味を理解できるものであります。しかし現在英語の文章を音読している人たちはどうですか? 意味を理解しながら読むことが出来ていますか?
この意味を理解しながら口に出すことが四技能のうちの「話す」に直結することは明らかであります。文章を声に出して読んでいるけれどその文章の意味が分からない人が、いざ英語を話すとなって、自分の話す英語を話しながら理解できるでしょうか?
やはり音読の究極的目的はここにあると考えられます。
結果として黙読のスピードを上げること
これはほぼ誰も言っていない内容です。
どういうことか。まずは日本語を例に挙げて説明します。
日本語でする音読か黙読、どちらが速く読めますか? 当然黙読だと思います。
では何故黙読の方が速いのか?
それは声を出すのにかかる時間のロスがなくなったり等色々原因があるとは思います。
では何故音読がその黙読のスピードに作用するのか。それは
音読で話しながら文の意味を理解すること=文章を後ろからでなく頭から読み意味を把握できる
ということだからです。
英語をイチイチ後ろから前に帰って読むということが一番の時間のロス=黙読の速度が落ちる、ということに繋がります。音読によりこれを解消する一因を掴めることになります。
大学受験において一番効いてくるのはこれだと思います。
ではどういった音読をこころがけるか
文の音読をしない
一単語ずつ音読をしていく
まずは一つ目の目的「適切な発音を耳と口で覚える」のためには「一単語ずつ音読」することが大切。
一単語ずつ何回も発音を聞きながら自分の口でそれを再現しましょう
これに関してはこれ以上の説明はいらないと思います。
句ごとに音読をする
これは一つ目と二つ目、「適切な発音を耳と口で覚える」と「読みながら意味を理解する」の両方に作用します。
英語は何個かの単語が固まって発音され、一つの意味を形成し、一つの流れを作ることが多いです。ですのでその単語の音と意味の塊である「句」をまとめて音読することで
塊としての英語の音を習得できる+英語を意味の塊に分けて理解できる
ことになります。英語を意味塊で理解できるということは頭から文を読めるということにほぼ等しくなります。
ですのでまずは文章でなく意味の塊を見つけ出し、それぞれ一つずつを音読するようにしてください。これは意味の塊で文章を読んでいくスラッシュリーディングにも通じる力になってきます。
スラッシュリーディングについては下記の記事を是非ご覧ください。
「スラッシュリーディングは絶対にやるな!」

これらが出来た上での文章音読
ここまでが出来た上で最終的に文章全体を通して音読する価値(音読真の目的の達成)が生まれます。
勉強には順番があります。
順番を守ってやらなければどんな勉強をしても効果は現れません。
歩けない人が走れるわけがない
いつも言っていることですが今回もそうです。
まとめ
(英語がそもそも出来る人や才能のある人は除いて)
音読は文章を読むのでなく
・発音
・塊
を意識して
自分に必要な目的を理解し、
単語や句単位で少しずつやっていく
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