よく聞きますね。聞き流すだけでリスニングが上達するとか。
アホか、そんな虫のいい話はない。
聞き流しても上達しない
上達するのは才能のある人だけ
リスニングの出来る人にどうやれば出来る様になるかを聞くとたいていは「聞いていればできる」とか「なんとなくわかる」等と言いますが、才能のない人がこれを鵜呑みにして実行したところでずっとできないままでしょう。
「リスニングの才能のある人」には色々な条件があります。
・そもそも英語がとても出来る
・元より五感のうち、聴覚が優れている
・基本的に記憶力が高い
・はじめからリスニングの学習法を無意識に理解している
・幼いころから話を理解、予想する力を高く備えている
などなど。これらを備えた人だけが「聞き流して」リスニングを上達させることが出来るのであり、逆を言えばこれを持ち合わせていない人は「聞き流して」も時間が無駄ということになります。(因みに余談ではありますが一時流行ったスピードラーニングは基本的にこの才能ある人向けに売られていて、普通の人にはあまり効果がありません。100人に1人が大成功すれば十分、くらいであの教材は作られています。)
この記事を読んでいるあなたも経験ありませんか?
なんとなく英語を聞いていて、リスニングが上達したと感じられたことがありますか?
なんとなく聞いているだけでリスニングが出来る様になったというあなたはもうここでブラウザのバックボタンを押して帰ってもらって大丈夫です。
本当にリスニングの得点力を伸ばすには
先ほどリスニングの才能がある人の条件を5つ挙げました。あの中で3つの条件は今からでも達成することが出来ます。
・そもそも英語がとても出来る
・基本的に記憶力が高い
・はじめからリスニングの学習法を無意識に理解している
この3つはやり方と努力次第でカバーでき、この3つがあればそれなりに戦えるようになります。
そもそも英語がとても出来る
単語の力を徹底的に身につける
リスニングがわからないという人の正直殆どが
単語熟語がわからない、聞き取れない
という状態です。
知らない単語が読まれる→知らない単語はすなわち知らない音声→知らない、聞いたことのない音声の並びは言葉としての意味を了解できない→聞いても何なのか全くわからない
こういう流れになります。これはなんとなくわかると思います。これの裏を返せば
意味と発音を知っている単語ならある程度は聞き取れる
わけです。こうなってくると
単語の力を伸ばすことがリスニング強化への近道
になります。
英単語の暗記に関しては以下の記事をご覧ください
↓↓↓

基本的に記憶力が高い
シャドウイング=同時通訳
リスニングの出来ない人にこれまた多い症状ですが、
「英語を英語のまま聞こうとする」
「英語のまま内容を覚えようとする」
はっきり言ってこれは無理です
小難しい話をすると我々は母語、つまりは脳内の基本思考言語が日本語である以上、母語でない英語を用いて脳を動かすということには様々なデメリットがついて回ります。
例えば英語を用いてディスカッション。確実に抽象性と、理解度、思考速度が犠牲になります。
または英語の文章暗記。日本語を覚えるより大きな手間がかかるでしょう。
こうなった時にではどうすればいいか。
シャドウイングをして文章を把握し、
それを瞬時に日本語に直す練習
これに尽きます。
まずリスニングの文章自体はそんなに難しくないことが多いです。ですのでそれをシャドウイングしてまずは英文を把握し、加えて英文の読まれる速度の耳を慣らす。その直後にそれを日本語に訳す。これで文章の内容を理解する力と記憶する能力をあげることが出来、問題を解きやすくなります。
シャドウイングをして速さに追いつく→速さに追いついて英語をいうことが出来る→自分が言える英文ならある程度は自分の頭の中で日本語に訳せるはずです。
このためにはまず、基本的な簡単な文からシャドウイングして日本語に直す練習を地道に積んでいくことが大切です。
はじめからリスニング学習法を無意識に理解している
聞こえるまで聞く
リスニングでもうひとつ問題になるのは「知っている単語なのに聞き取れない箇所」です。
これに関してはできることがひとつしかありません。
聞き取れるまで何回も繰り返して聞く
リスニングが出来る人は無意識にこれをやっていたりします。聞き取れるまで聞き、耳になじませる作業。どの様な単語の結びつきがどのような音の変化になるのか、ということを理解して記憶する。これが大切です。
まとめ
リスニングはただ聞き流しても意味がない
単語をまずは覚えてから
シャドウイングをして英文の速度になれつつ日本語で理解して
それでも分からないところは何回も繰り返す
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