文学部って何すんの?
何でもします。
ん? 今何でもするって……
ハイ
気を取り直してまずは文学部の説明から。
文学部は「文学」部ではなく「文(系)」学部
文系と思われる内容を全般的に扱っている。
「文学部」と一口に言われてはっきりとイメージできる高校生はいないと思います。大学生であっても大半はその実態を知らないかもしれません。文学部がやっていることを簡単に言うと
文系と思われる内容を全般的に扱っている。
です。文学部では「文学」という名前からも想像しやすい純文学(芥川とか)はもちろんのこと、文化、国際関係、経済、法、心理など他学部でも学ぶことが出来るものや、メディアやアートといったもの、果てはアニメや漫画、現代の音楽やバンドの研究なんかもしています。つまり
他の学部や学問でカバーできないものを総合的に扱っている
わけです。これが俗に言う人文学です。めちゃくちゃな言い方をすればやりたい放題、悪く言えば何が何だか分からない。
じゃあ何故そんな文学部に行けと言うのか。
何でもアリだから困らない
何でも「学問」に出来てしまう便利さ
正直現状文学部の志望者がそんなに多くないのは、文学部の利点が全く高校生に知られていないというところに原因があります。少なくとも僕はそう思います。そんな高校生たちに知って欲しい文学部の圧倒的アドバンテージ、それは
大学に入ってから色んな学問をよく見ることが出来る
これに尽きます。これは他学部ではかなり難しいことです。
どういうことかと言えば、さきに僕が言ったように文学部では他学部で扱われている学問を一気に見ることが出来るだけでなく、およそ自分が「学問」として認識していないかもしれない様な「学問」に出会えるというわけです。経済や法、歴史などが複合的に絡み合ったようなTHE学問チックなモノはもちろん、現代のアニメがどういうものかであったり、アイドルや声優の偶像性について研究したり、The Beatlesが日本に与えた音楽的影響であったり、「え、なにそれ大学でやんの???」みたいなものも文学部でなら可能なのです。
興味が向くモノを大学で探せるということ
経済学部に入れば経済に関連した勉強を、法学部に入れば法律に関係した内容を、理系の学部に行けば機械やらプログラムやらについて学ぶことになります。確かにこれらの学部に入ることはとても良いことだと思います。これらの学問に興味を持ってその専門の学部に入ることはとても良いことだと思います。ただ現在の高校生にやはりそれらの深い内容を理解したうえで学部や進路を決めろと言うのはかなり無理があるとも思うのです。人間やりたいことはいろいろ湧き上がってくるもので、高校の時分には興味があり、大学でその興味に関する学部に入ったとしても、いざ実際にやってみると想像と全く違ったり興味を失ってしまうこともあるでしょう。事実そうなってしまったのか、毎日退屈そう、つまらなさそうなのに興味のない課題を仕方なくこなしている大学生、またそもそもあまり目的を持たずなんとなく学部に入ってしまったが故、日々の内容に耐えられず留年する大学生をよく見ます。こうなってしまうのは勿体なくありませんか。せっかくならしっかりやる気を持って勉強したい。その方が無駄も少ない。当然のことです。そこで文学部の登場です。
そもそも文学部に興味のある人はおいておいて、たとえやりたいことがなくてなんとなく文学部に入ったとしても、およそ自分が「学問」として認識していないかもしれない様な「学問」に出会える、つまり自分の興味のある些細なことを研究して大学生活を過ごせるかもしれないのです。それだけでなく、いろんな分野の学問に触れられることから、自分に興味のある学問を大学の場で見つけて、それからそれに取り組めるかもしれません。つまりそうやって大学生活を興味のないことに費やすのでなく、なんとなくで大学に入った人でも有意義に大学生活送ることが出来る可能性が大きくなるのです。
文学部の就職は?
大丈夫だ、問題ない(一番良いのです)
このご時世最早経済学部、法学部などの方が圧倒的に有利などということはありません。(実際文学部から様々な企業に就職の実績があります。恐らくそのあたりの実績は各大学のHPに行けば詳しく見られるんじゃないでしょうか。)仮に文学部よりそれらを理不尽に優先するような企業があればそれはゴミ溜めです。行かない方がいいでしょう。それよりも大学生活でどれだけ自身の興味を持って自発的に学んだかの方が重要です。興味のない他学部に行ってテキトーに勉強して就職活動時のハナシに困るよりは、興味を探して磨ける文学部で色んな経験と勉強をする方が良いと思いませんか。
まとめ
長々書きましたが(しかも思いついたことを書きなぐっただけなので文の並びが変ですが)、結局言いたいことは
文学部に行けばなんとでもなるから
取り敢えず迷ったら文学部に行け!
ということでした。
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